シミュレーションが「現実的」と言える3つの根拠を教えてくださいと よく質問を受けますが
以下回答です
事例シミュレーション



「実現可能な予測」として現実的であると言える3つの根拠について解説します。
このシミュレーションは「公的データ」と「物理法則」に基づいて厳格に計算されており、以下の3点がその信頼性を支えています。
根拠①:日照データに「長期的な平均値(NEDO)」を使用している点
シミュレーションの基礎となる日射量は、「去年は晴れが多かったから」といった短期的な気象データではなく、**NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)**が公開している長期間の統計データを採用しています。
• 詳細: 全国837地点のデータから、例えば2010年から2018年といった長期間の月平均値からの推定値を使用しています。
• 現実的である理由: 雨の日や曇りの日も含めた長期間の平均ならされているため、20年という長期事業において数値がこの公的データ(統計的平均値)に収束していく確度が高いためです。
根拠②:不可避な「損失(ロス)」をあらかじめ差し引いている点
太陽光パネルの理論上の最大出力をそのまま計算するのではなく、物理的に避けられない損失をあらかじめマイナス計算して、「手堅い数値」を算出しています。具体的には以下のロス係数が設定されています。
1. 温度上昇によるロス: 夏場などパネルが高温になると発電効率が落ちる分を考慮しています。資料内のモデルでは、夏(6-9月)は損失係数を86%(=14%ダウン)と厳しめに設定するなど、季節ごとの変動も反映されています。
2. パワコンの変換ロス: 直流電気を交流に変換する際に失われるエネルギー(数%)を引いています。資料では97.5%という係数が用いられています。
3. 汚れ・配線ロス: パネル表面の埃やケーブル抵抗による損失も、その他損失係数(98.0%)として考慮されています。
根拠③:20年間の「経年劣化」も織り込み済みである点
設置当初の性能が20年間続くという前提ではなく、機械としての性能が徐々に落ちていくことを計算に入れています。
• 詳細: シミュレーション上の収支表では、2年目以降、毎年0.3%の経年劣化による性能低下率を見込んで計算されています。
• 現実的である理由: 「最初は良くてもだんだん発電しなくなる」というリスクを最初から収支計画に反映させているため、将来的に「話が違う」という事態を防ぐ、リスクヘッジされた計画となっています。
まとめ
このシミュレーションは、日々の天気予報のような変動するものではなく、「年間降水量や日照時間は毎年だいたい同じ水準に収束する」という統計学に基づいたアプローチをとっています。そのため、金融機関が融資の根拠として採用するレベルの堅実なデータとなっています。

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