• 厳格な計量器の設置と事業計画の変更申請
「夜間の安い電力を蓄電池に貯めて、昼間に高いFIT単価で売る」といった不正(空売り)を物理的に防ぐため、制度上厳しく縛られています。そのため、蓄電池を通した電気と太陽光由来の電気を厳密に分けるための複雑な計量設備の構築や逆流防止装置の設置が求められます。また、蓄電池を増設する場合は経済産業省へ「事業計画変更認定」の申請が必須となります。
• 出力制御(抑制)分の「後売り」は制度上・技術的に困難

出力制御で余った電気を蓄電し、後からFIT価格(例:36円)で売電することは、制度が最も警戒している部分であり、認定や運用が複雑化しコストが見合わないため「基本は難しい前提」で考えるのが安全です。また技術的にも、出力制御時はPCS(パワーコンディショナ)の出力上限が絞られ「そもそも発電していない」扱いになることが多いため、DC側(PCSの手前)に蓄電池を置くなどの工夫がないと電気を拾うこと自体が困難です。
• 高圧と低圧の法的区分の違い
例えば既存の太陽光設備が100kWなどの「高圧」である場合、50kW未満を指す「低圧蓄電所」とは法律上の扱いが異なります。

現実的な勝ち筋(推奨される解決策)
FIT太陽光の「抑制救済装置」として蓄電池を併設し、FITの枠内で売電を試みるのは制度上の壁が多いため推奨されていません。 代わりに、FIT設備とは切り離して**「単独型蓄電所(非FIT)」として低圧蓄電所を別事業で立ち上げる**方法が有効です。これにより、2026年度以降に本格化する「需給調整市場」や「VPP(仮想発電所)」にアグリゲーター経由で参入し、電力網のバランス調整に貢献して収益を得るモデルの方が、制度的トラブルを避けつつ収益化できる可能性が高いとされています


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